本当に美しいもの
本当に美しいものというのは
実はその辺に転がっている。
なにかとてつもない悲劇が、あるいは感動が、
この身に降り掛かったときにだけ、
初めて眼の前に現れてくれる。
そういうモノだ。
HONZIが亡くなった時がそうだった。
HONZIの家に行く道すがら、
いつもの坂道を上がっていく時、
彼岸花が咲いていて、
コジンマリとした昔ながらの平屋群、
バカみたいな快晴をちょっとばかり恨んだりして、
本当に美しい場所だと思えた。
体と心は一体だ。
時に精神が充実していなければ、
本当に美しいモノとは出会えないようにできている。
人間の
これは
いったいなんなんだ。
くそったれ。